2006/12/24

サン・ディエゴ 一人旅 -9-

レセプション
日本ヴォーグ社ではキルトナショナル(QN)とキルトビジョンズ(QV)にキルト雑誌の
タイトルから 「キルトジャパン賞」を提供しています。
これは卓越した技術のアメリカのアーティストに与えられ、日本に一週間招待、東京と
大阪でその技術を指導するという美味しい賞です。
今回の受賞者はパティ・ホーキンスさんです。
ヴォーグ社からは今回どなたも出席されないので、賞状を持って行って、と頼まれました。
それに 彼女にインタビューをして来て レポートを書いて欲しいと。

ラ・ホヤのパーティで 空港から電話で話したディレクターのパティにお会いしたので
賞を預かってきた事を話すと 「貴女が彼女に渡してね」
渡すのは簡単ですが、何か言わないといけないの?
え、え~い、当たって砕けろ、どうにかなるさ!

レセプション

夕方からOMA(オーシャンサイド美術館)で始まったレセプションは やはりQNと同様に 
会場の一箇所に集まり、簡単なものでした。
各賞の受賞者は呼ばれると封筒を受け取り握手して終わり・・・
なぁ~んだ、挨拶なんていらないジャン! ホッ。 (浜っ子なので・・・)
パティが私を紹介し前に行くと、もう、脇で受賞者のパティが嬉しそうに手を振っています。
その笑顔ですっかり気が楽になり、彼女とハグして「おめでとう!」

来年開催される「キルト日本賞」のパンフも頼まれていたので 
参加しているアーティスト達に 声を掛けては 渡して廻ります。
本当はカウンターにでも置いてもらう積りでしたが、適当な場所がなかったのです。
話しかけては作品の話を聞いたり 日本に来た事がありますか?とか質問します。
これがとても楽しい充実した時間を過ごす役に立ちました。
「去年QNで会いましたね。覚えていますよ」とか 
「NYでは私も23丁目のホテルに泊まったわ。でも、キルトにするなんて考えなかったわ」
と言ってくださる方も。
行く前から今回は食事の質問がないけど、どうなるのかしら?と思っていましたが、
軽い飲物とつまみだけの簡単なパーティでした。
右手には入り口で受け取った図録、左手には飲物、時々一口サイズの食べ物がサービス
されますが、どうやって持ったら良いの?

5時から始まり、8時過ぎに終ったレセプション、空腹でホテルに戻る途中のコンビニで
パンと飲物を買い、ホテルの部屋で天気予報のTVを見ながら 夕食。
なんだかなぁ・・・
>>続きを読む
サンディエゴ 2006 | Comments(6) | Trackback(0)
2006/12/21

サン・ディエゴ 一人旅 -8-

寂れたリゾート地・Oceanside
Oceanside 1

前日は長い一日を英語漬けだったので 翌日はやっと一人になれたという安堵感で一杯です。
聞き取れない、理解できない、言いたいことが自由に言えないと言うのはとても辛い。
オーシャンサイドの街はどのガイドブックにもなく、プリントしたグーグルマップが頼りで
ホテル、キルトが展示される美術館、アムトラックの駅の位置は頭に入っています。
夕方のレセプションまで街を歩くことにしました。

昨夜車で通った大通りではなく、裏道を歩いてみます。
道に停められている車は旧型が多く、家々もあまり手入れが行き届いてはいません。
ぶらぶらと10分ほど歩くと美術館です。
向かいに教会があり、ちょうど花嫁が車で到着。 
写真を写そうとしばらく待ってみましたが なかなか出てこないので諦め、駅へ。
明日の午後はコースターと言う電車ででサン・ディエゴに行こうと思うのです。

バスロータリーの歩道を歩いているとそのままプラットフォームになってしまいました。 
駅舎も切符売場も改札もないようで ポストのような自動販売機が一台。
側面の時刻表を見ると 通勤電車なので週末はあまり運行がありません。
横にある事務所の中はアムトラックの切符売場で、ガラスで仕切られた高いカウンターが。
翌日のダイヤを聞くと 時刻表をくれました。

街を歩いてもどこも活気がなく、角の大きなウインドーにはすっかり陽に晒されたTシャツが。
マーケットの看板のあるわびしいよろずやに入り、サンドイッチと飲物を買って海岸で昼食。
何だかこれでは我が家の近くの海と代わり映えがしないわ。 
繋がってはいるので 泳げば着くとは思いますが 試す積りは勿論ありません!
  
>>続きを読む
サンディエゴ 2006 | Comments(4) | Trackback(0)
2006/12/18

サン・ディエゴ 一人旅 -7-

ラ・ホヤのパーティ
キャスリーンとのメールでは灯台の後はサンタフェ駅で下ろしてもらう事にしていました。
一度アムトラックに乗ってみたかったのと、ホテルまでの永い道のり英語での会話は
しんどいと思ったので。
それに彼女がサン・ディエゴ市内に住んでいるのなら 50Kmも離れたホテルまでの往復は
申し訳ありませんし。

灯台の後、「私達はラ・ホヤでキルト・ギルドの展示会のパーティに行くけど 一緒にどう?」
そう聞いてはアムトラック初経験はかすんでしまいます。
ラ・ホヤは高級リゾート地。 オーシャンサイドに行く途中にあります。
街にはブティック、エスニックレストラン、ギャラリーと軒を連ね、リゾートホテルも海岸に・・

La Jolla


このパーティの主催は地元のアーティスト達と言っても 皆ビジョンズの常連たちです。 
参加者も明日のビジョンズのレセプションに出席する為にいらしている人達、もうすでに
気分は盛り上がっています。
楽しく過ごし、さて、夜遅くになって私は他の2人のアーティストとオーシャンサイド近くに住む
アンにホテルまで送って頂くことに。

と言っても、記憶力の良い方は覚えていらっしゃると思いますが、
私の予約はキャンセルされています。
空港でキャスリーンと会った時にその事を言うと
「うちに泊まれば?空いている部屋があるから」
「私はキャンセルしてないから ホテルで交渉してみるわ」
そんな会話があり、そのままでした。
さて、パーティも終わり、アンの車に載る時に キャスリーンが心配しています。
「ホテルは空室があるはずよ」
「電話してみたら?」
という訳で 電話をして一応 新たに予約はしましたが 私は割り切れない思いが残ります。
>>続きを読む
サンディエゴ 2006 | Comments(2) | Trackback(0)
2006/12/14

サン・ディエゴ 一人旅 -6-

シナリオでは・・
灯台

灯台の前に立ち、感動で目を潤ませながら
「キャスリーン、貴女のお陰で私はもう一度この灯台に来る事が出来たわ。 
本当にありがとう」
というはずでした。 心に描いていたシナリオでは。

でも、現実は海から吹き上げてくる強い風で 私達の髪の毛は逆立ち、
鼻から流れそうになる水分を押えながら、灯台の中に入っていました。
前週のヒューストン・キルトフェスティバルの話で盛り上がっていて
そんな言葉を挟む余地もなく。

>>続きを読む
サンディエゴ 2006 | Comments(5) | Trackback(0)
2006/12/13

サン・ディエゴ 一人旅 -5-

やっと灯台へ?
キャスリーンとマジョリー、旦那様のジョンに平謝りに謝りたかったのですが 
それ程表現力は豊かではなく、心からゴメンナサイです。

NTC

いよいよ灯台だぁ~~~~!と心ははやるのに、車は空港を出るとすぐに横道へ・・
地図でみた灯台の方向と違います。 (どこに行くん?)
そこは空港の隣の工事中の区域です。
NTC(海軍訓練センター)跡地で、75年間海軍の訓練所でしたが90年代に閉鎖され、
今は文化施設に改装している所なのです。
地域内に点在するスペイン風の26の建物は 近い将来 図書館、博物館、アートセンター、
劇場等に衣替えし、キルト・ビジョンズも将来はココで展示されるそうです。
壊して、現代的な建物を建てるのではなく、100年前の建物を残して直しているのです。
「この床はその当時のものよ。 この窓はその頃の郵便局の窓口」とか・・・
>>続きを読む
サンディエゴ 2006 | Comments(0) | Trackback(0)
2006/12/10

サン・ディエゴ 一人旅 -4-

長い一日
Los

11月10日、16時の飛行機に乗るために11時に出発。 
最寄り駅から成田へは直通がありますが2時間半も掛かります。
9時間弱のフライトは3人掛けの中央、両隣は体の大きな外国人、横にはパントリー、
TVが天井にある旧型機でした。 ついてないわ。
全く寝ることも出来ず、ロスには同じ日の朝到着、また一日が始まります。 
ロスからは国内線に乗り換え、30人乗りの小さな機体にドキドキ。 
一番嫌いなのです、この手の飛行機。 
上昇、旋回、下降 どれもじかに体に感じるでしょ?
海岸線を南下する50分程のフライトは一応目を楽しませてはくれました。
サン・ディエゴに着けば キャスリーンが待っていてくれるはずです。
予定では・・・・

旅では想定外はよくある事とは言いながら、彼女はいません。
到着ロビー (とは言え、小さなターミナルで仕切りの向こうは出発ロビー)では
皆 迎えの車に乗ったり、バスに乗っていなくなってしまいました。 
道が混んでいるのかしら? 

20分待っても来ないので ホテルにメッセージでも?と思い公衆電話でダイヤルしてみます。
始めは「料金が不足です」 
そうか、50kmも離れた市外だもんね。とクォーターを追加。
今度は「番号が間違っています。確かめてもう一度掛けなおしてください」
でも合ってます。
困った・・・ 
ちょうど通り掛かった制服を着た黒人青年に
「電話が掛からないの。教えていただけませんか?」と手のひらにクォーターを広げて。
彼、ニコヤカに携帯を出して ピ・ポ・ピ・ピ
「掛かったよ」と渡してくれました。
(ヤダ、それじゃ掛け方覚えられないジャン!)

「今日予約している×××です。私にメッセージはありますか?」
「あなたの予約はキャンセルされています」
ゲッ! 「私は絶対キャンセルしていません!」
でもお借りした携帯です。 とりあえず、「また後で電話します」
今の最重要課題はキャスリーンを見つけることです。

キャスリーンは来ない、ホテルはキャンセル、どうする?どうする? ○リコ・カード!
オダギリ君、どうしたらいい?
>>続きを読む
サンディエゴ 2006 | Comments(8) | Trackback(0)
2006/12/07

サン・ディエゴ 一人旅 -3-

道連れは?
入選の知らせ、即、行く! となったものの、初めから拳を空に突き上げ「一人旅ィ~」と叫んだわけではありません。
レセプションに出るだけで観光旅行ではないので簡単に周りの人を誘う訳には行かず、出来れば英語が出来てアートキルトに関心がある人を、と思うと 周りを見渡して・・・
ア! 最適の人が居ました。 英語は堪能、キルトは私よりも造詣が深い。 
「一緒に行こうようォォォ~~」 「ダメ~、その頃は忙しい」とつれないお返事。
以前サンディエゴ近くに住んでいて懐かしいから行っても良いわ、と言ってくれた友人も北海道のご両親がその頃上京する事になったというので ダメ。
それでは仕方がない、一人で行く事にするか・・・・
とまぁ、消極的な一人旅と相成りました。

でも、いつかは一人で行って見たいという思いはあったので、これも良い機会かも?と図書館でガイドブックを借りて準備勉強。
何とか行かれるかも?と思い始めてからは 飛行機、ホテルの予約をしてキャスリーンにメールしました。
「30年前、サン・ディエゴ近くの西海岸で一番古いという灯台に行きました。 そこで見たキルトが私のキルトへの興味の始まりだったのです。 今回、ぜひもう一度訪ねたいのですが どこか判りません。 そこをご存知ですか? この計画でその灯台に行く事が出来ますか?」 
>>続きを読む
サンディエゴ 2006 | Comments(4) | Trackback(0)
2006/12/04

サン・ディエゴ 一人旅 -2-

エントリーする
何はともあれ、サン・ディエゴに行く為には入選しないことには行かれません。 
その第一歩がエントリーです。
気合を込めて?ほのかな灯り(Dim Lights)、余った時間のニューヨークの地下鉄(From 23st. to 70st.) モノのついでに指紋(Immigration)をスライドに撮影し、エントリーする事にしました。 
アメリカのコンテストでは一人3点までOKと言うのが多いのですが 今まで複数でエントリーした事はありませんでした。
これだけでも 行きたいオーラがお分かりでしょう。
どれでも良いから 通って欲しかったのです。

普通、エントリーはスライドと応募用紙とエントリー代(多くはクレジットカード決済)ですが、ビジョンズではネットで事前にエントリーが必要でした。 これがやっかい!
パソコンで名前やタイトル、サイズ、アーティストステートメント、カード番号、その他を打ち込むと最後に「これでエントリーは完了です。2部プリントし、1部は控えに、1部はスライドを送るときに同封しなさい」とあります。 これを3点分繰り返すのです。

郵便局でスライドを送る前に 駅前のコンビニでコピーを各1部取りました。 
1部しかプリントアウトしなかったのです。
局で待っている間に封筒を見ると 「あれ?」
コピーは3枚あるのに 封筒の中には2枚。 アレレ?
「あっちゃ~、やっちゃった!」 得意の原稿忘れです。

原稿には名前、住所、電話番号はもちろん、クレジットカードの番号が入っています。 
エライコッチャ!
コンビニは駅の西口、郵便局は東口、全速力で走った、と言いたいところですが日頃運動をしていない身、右、左と足を交互にスタコラスタコラと前傾姿勢でコンビニに飛び込みコピー機に。
やれやれ、そのままありました。
その原稿を封筒に入れて、また東口の郵便局へ。
もう一度番号札を取り直して 無事に送ることが出来ました。
不吉なスタート・・・・

よくやってしまうのです。 
コピーした方に気を取られて、原稿を忘れて帰って来てしまう。
だから、決まったコンビニでしかコピーはしません。
というより、忘れないようにすればいいんですよね。 でも、出来ない。

>>続きを読む
サンディエゴ 2006 | Comments(6) | Trackback(0)
2006/11/17

サンディエゴ 一人旅 -1-

出会い
san diego

「キルト・ナショナル(QN)と同じレベルでキルト・ビジョンズ(QV)というのもあるのよ」 
業界の方からこう伺ったのはQNのレセプションに行く直前、'05の春のことでした。
初耳でした。
ネットで検索してみると 前回の入選者には日本にいた時にデザインを教えてくれたリサが、
そして彼女の藍染の作品が図録の表紙になっていました。 急に身近に感じられます。

一ヶ月後、QNの会場ではオープンの午前中はプレスや関係者への公開です。
その時、小柄な女性が私に声を掛けて来ました。
彼女はキルト・ビジョンズのチラシと会計係と書かれた名刺を出し、
「今度はビジョンズにエントリーしてね」と言ったのです。
「前回はリサが入選しているでしょ、彼女は私の先生だったの」
すると、もう一人の女性を呼び 「リサを知っているそうよ」
「彼女はイタリアにいるのよ」
「その前は日本にいたの。家から10分位の所に住んでいたのよ」
「ワォ~」なんてやり取りをしました。

チラシを見ると 「Quilt San Diego、Quilt Visions」とあります。
ムム! サン・ディエゴ?
私のアンテナが ビ、ビ――ンと反応します。
私がキルトと出会ったのは 約30年前、サン・ディエゴ郊外の古い灯台だったのです。
いつか、機会があったらもう一度行って見たいな、とは何となく思っていました。
でも、それが目の前に突然現れたのです。



サンディエゴ 2006 | Comments(12) | Trackback(0)
 | HOME |