2006/11/30

NY こぼれ話

グッケンハイム美術館

グッケンハイム美術館はフランク・ロイド・ライトが設計した特徴ある建物です。 
白く螺旋状になっていて、中に入っても最上階からくるくるとスロープでつながっています。 
登っても良いんですけど 賢明な私はまずエレベーターで最上階に行き、降りていきました。
現代アートを堪能して、最後にショップで2,3枚の絵葉書とライトのノートカードを買い、
美術館の前の路上で売っている模写の絵をあれこれと見て 前の5番街の信号を渡りました。 
メトロポリタン美術館は5番街を渡って少し南に行った所にあります。
とても充実した気分で 買った絵葉書を見ながら交差点を渡っていたのです。
すると! グイっとひじを掴まれ、引っ張られたのです。
「あれぇ~~~、御無体な! お代官様ぁ~~~!」
クルクル、クルクル (帯を解かれて・・・)

旅に行く時はいつも普段のままの格好で 基本的にはスッピンです。
つまり、服装もぼろ、中身もぼろ。
襲われる心配なんてない! といういでたちなのです。
そ、それなのにィ・・・・

リチャード・ギアの若い頃、と言う程ではないけれど 若い男性が「信号が変わるよ」と引っ張ってくれたのです。
「ありがとう、まだ天国には行きたくないわ。 地獄かもしれないけど」 
堪能ではないくせにこういう英語は言えるのです。

「日本から来たの? 一人で? これからどこに行くの?」
「一人ではないの、友人とホテルのルームシェアをしているの」
「僕は台湾に居た事があるんだよ。 漢字は少し読めるんだ。
でも日本には平仮名とかカタカナとかもあるんだよね。」
「良く知ってるわね。」
「日本語を教えてくれない?」
「どんな日本語を覚えたいの?」
「君はかわいいね」と恥ずかしそうに・・・
イェ、私に、ではなくて それを日本語で何て言うのかって。

こやつめ! 日本から来た若い子をナンパする気だな?
でも、日米友好のために ノートにローマ字で書いてあげました。
平仮名でも書いて、というのでその下に。
いくつかの言葉を教えながら セントラルパークの横の石畳の歩道を・・・

 
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2006/11/27

NY 一人歩き

NY
    ブロードウェーと繊維問屋街のモニュメント

Dim Lights (ほのかな灯り)が予定より大分早く出来てしまいました。 自分としてはそこそこ満足の出来です。
気分が乗ったところで 翌年のTactile Architecture に向けたキルトも作ろうと思い立ちました。
今回は6月にフランスであるQuilt Expo'にプレミアショウとして展示されるので 例年より早い締め切りです。 
こんな早手回しな事は私としてはとても珍しい事です。

去年、アメリカに行った時に 念願のNYに一週間滞在し、美術館、ギャラリー、布屋めぐりをしました。
同行の友人は何度も来ているし、永年住んでいるお知り合いもいるし、興味も違うのでホテルだけ一緒にして 別行動と言う事にしました。

一人で外国の町を歩く時、一応の用心はします。
地図、ガイドブックは決して手に持ちません。
行先は前の晩に地図や地下鉄の路線図で確認し、小さなノートに日本語で道順をメモしておきます。 
これならどこで開けても他の人には理解できないでしょう。
マンハッタンは南北にアヴェニュー、東西にストリート、番地は片側が奇数、反対が偶数ですので 
住所が判っていれば行くのは簡単です。
地下鉄の乗り換えはまるで住民のような顔をしてさっさと歩きます。
表示を見て うろうろなんてことは絶対にしません。
東京の地下鉄に比べれば シンプルでお上りさんには判りやすいので助かります。 
実は2度も道を聞かれた程 馴染んでいる振りをしていました。

格子状のマンハッタンの道には斜めに走るブロードウェーがあります。
これをキルトにして見たいと思い、どこかの角に立っては景色を見てみましたが なかなか・・・・

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2006/11/23

ほのかな灯り

’06 年賀状
 エ? もう年賀状?
 イェ、私はそんなに準備が早くありません。
 これは今年の年賀状に明度を上げて印刷したものです。
 元は 今回ご紹介するDim Lights (ほのかな灯り)という
 キルトです。





藍染展鎌倉の夏の風物詩に「ぼんぼり祭」があります。
四角いぼんぼりには市内の著名人の書画が書かれ
八幡宮の参道に立てられます。
昼間は絵や書を見る事が出来、夕闇が迫ると
灯が点されて また違った表情を表します。
数年前、藍染めを習っていた頃の事です。
この四角い灯りを作ってみたいと思い、
絞り染めで染めてみました。
'02の横浜山手エリスマン邸での藍染展での写真です。
この時は一重のスクリーンでした。

サン・ディエゴに行く為には キルトを作って入選しないといけません。 
イェ、飛行機に乗れば行かれますが やはり大義名分がないとね。 
そこでこのスクリーンをキルトにする事にしました。
これまで夏になると部屋の間仕切りに使ったりしていましたが、いつか
キルトにしたいと思っていたので いい機会です。
フ、フ、これを構想数年と言うのでしょうか?
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2006/11/21

Immigration

パスポート

アメリカに入国するのに 9・11の直後の11月に行った時にはこれといって目立った変化はありませんでした。 
'02もやはり機内持ち込みのキャリーバッグで行きましたが なんということもなく。 
'05に行った時、まず成田でスーツケースの中を開けて化粧ポーチまで検められました。そしてアメリカに初上陸のシカゴでの入国審査では両手人差し指の指紋、こっちを見ろというので見ると「パチッ」と顔写真を。
ヤダ! ぼけっとした顔だわ、言ってくれればニコヤカに微笑んだのに・・・。 国内線に乗るときは靴まで脱いで・・・
不愉快でした。アメリカは自分が起こした戦争の影に怯えていると私には思えました。
 
入国審査―私はいつも「にゅうごくしんさ」と読んでは娘に訂正されています。 
でも、指紋を取り、顔写真も取り、これで胸に番号札を下げれば(多分記録には番号が付いているでしょうが)
まさに 入獄です。 私の読み方もあながち間違っていないって事になります。
縦縞の服は着ないようにしないと・・・

そこで帰国してから最初に作ったのがこのキルトです。(Immigration 63x50cm)

Immigration
 指紋です。
 私の指紋は特徴があるのでやめて空想の指紋にしました。
 この数年は主にコンテストに向けて作っていましたが
 これは何の目的もなく、ただ立腹エネルギーで作りました。

 フリーマーケットで黄色の胴裏が一反売られていました。
 未使用ですが古いものらしく しみが付いています。
 下の方までしみているのか見ていたら 「400円でいいわ」
 「ラッキー!」 キルトにはいいとこ取りすれば使えます。
 
Immigration UP まず、二枚の布の間に綿を挟んで 布団状にしました。
 その上に何枚も布を重ね、その内の一枚は緑の綸子。
 適当に指紋の線を作り、ミシンでどんどん縫っていきます。
 縫い終わったら 先のとがった鋏で間を切って・・・
 ストレート・スラッシュ・キルトを応用してみました。
 バイヤスで切らないと折り糸が出てきますが
 気にしませんでした。
 シャープにしたいので 切り口もそのまま。
 それが私の苛立ちだと思ってください。
 触ると刺がささるようにしたかったのです。

 
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2006/11/17

サンディエゴ 一人旅 -1-

出会い
san diego

「キルト・ナショナル(QN)と同じレベルでキルト・ビジョンズ(QV)というのもあるのよ」 
業界の方からこう伺ったのはQNのレセプションに行く直前、'05の春のことでした。
初耳でした。
ネットで検索してみると 前回の入選者には日本にいた時にデザインを教えてくれたリサが、
そして彼女の藍染の作品が図録の表紙になっていました。 急に身近に感じられます。

一ヶ月後、QNの会場ではオープンの午前中はプレスや関係者への公開です。
その時、小柄な女性が私に声を掛けて来ました。
彼女はキルト・ビジョンズのチラシと会計係と書かれた名刺を出し、
「今度はビジョンズにエントリーしてね」と言ったのです。
「前回はリサが入選しているでしょ、彼女は私の先生だったの」
すると、もう一人の女性を呼び 「リサを知っているそうよ」
「彼女はイタリアにいるのよ」
「その前は日本にいたの。家から10分位の所に住んでいたのよ」
「ワォ~」なんてやり取りをしました。

チラシを見ると 「Quilt San Diego、Quilt Visions」とあります。
ムム! サン・ディエゴ?
私のアンテナが ビ、ビ――ンと反応します。
私がキルトと出会ったのは 約30年前、サン・ディエゴ郊外の古い灯台だったのです。
いつか、機会があったらもう一度行って見たいな、とは何となく思っていました。
でも、それが目の前に突然現れたのです。



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2006/11/10

留守にします。

Visions  
 お越しいただきありがとうございます。
 キルト・ヴィジョンズのレセプションに出席のため、
 サン・ディエゴに一週間ほど行ってきます。
 今度のディナーは美味しいかしら?
 戻ってきましたら レポートしますね。 お楽しみに。
 ♪行ってきま~す♪ 


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2006/11/05

SASUKE (佐助)

sasuke title

テキサス州ヒューストンでは2日から今日まで国際キルトフェスティバルが開かれています。
このキルトは去年のヒューストン、今年春のシカゴで展示されたものです。
3度目の Tactile Arthtecture です。

佐助稲荷  
  鎌倉の佐助稲荷。
  商売繁盛を願って沢山の鳥居が奉納され
  まるでトンネルのようになっています。
  京都の伏見稲荷と似ていますが
  佐助稲荷は山間の斜面にあり、
  のぼりがはためいています。
  こののぼりがキルト作りには曲者で 
  色々と考えましたが 結果、省きました。

自宅からは歩いていかれる距離ですが行ったのは一昨年の今日が初めてでした。
佐助稲荷、銭洗い弁天、化粧坂、海蔵寺、寿福寺と歩いて やっと「寿福寺にて」というキルトが海蔵寺だと判ったのでした。

化粧坂こちらが化粧坂 ( けわいざか)です。
鎌倉時代はここを馬で通ったとか?
坂とはいえない崖道です。
女郎街で化粧の匂いがしたからこの名前が
付いたという説もあります。
急峻さをご覧いただく為にモデルを置きました。
足が長く見えるでしょ? ホントは3/4位です。
え? 見えない?  ブッ!?

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2006/11/01

何もない空間

The empty space
The empty space-Chapter 1           (90x97cm)
3,4年前、Y新聞の読書欄に月に一度著名人が影響を受けた本を紹介する「時の栞」というコラムがありました。
ある時、演出家の鴻上 尚史氏が演出家を目指して凝りに凝った演出をしていた大学時代、演出のバイブルと言われるこの本を読んで 目からうろこだったとピーター・ブルック著「何もない空間」を紹介されていました。 その第一章を引用されていましたが 「舞台上手から下手に一人の男が歩いて行く。 それを一人の男が客席で見ている。 それで演劇は成り立つ」という内容だったような記憶があります。(確かではありませんが)
それを読んだ時に無謀にもキルトにして見たいと思ったのです。

和服の仕立をしていた方から沢山の長襦袢の端切れを頂いたので それを使い、細かくキルティングをしようとしましたがうまくいかず 引越しの準備もしなければいけないので箱に収めました。 完成していればヒューストンに応募する積りでしたが、この年はパスしました。
落ち着いた頃、フランスパッチワーク協会のコンテストを教えられ、これを作り直して応募してみることに。

The empty space UP
 最初は手でキルティングしましたが気に入らず
 全部解いて裏の布を表に、表の布を裏に。
 今度はミシンでキルティングしました。
 四角い部分に綿を入れたトラプント手法です。

 


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