2016/10/24

とまらない

   諸田玲子

この半年余り、剣客ものにどっぷりと浸かり いささか満腹気味のとき、
何か月も前に予約していた本の順番がやっときました。
そこで この作家の作品を引き続き読んでみることにしました。
制作順でも 内容を選んだわけでもなく 書架から数冊まとめては借り出して。

永い事同じ作家の作品を読んでしまうと その文体に馴染んでしまって
別の作家の作品を読み始めると 始めのうちは違和感を感じてしまうことがあります。
今回も 始めのうちこそ 「さっぱりとした書き方で 実験レポートみたい」と。
でも すぐに順応して さっぱり感がスピード感に変わってきました。

「四十八人目の忠臣」
ご存じ、赤穂浪士の討ち入りの話ですが 四十七人だけではなく
影で手助けした女性、その後大奥に入り、
6代将軍徳川家宣の側室となり、7代将軍徳川家継の生母となり
赤穂家再興に尽くした月光院の話です。
多くの資料の中から 泉岳寺の赤穂家の法事に布施を出したという記録を見つけ
まるで河原の石ころからダイヤの原石を見つけ 
磨き上げたような作家の想像力に脱帽です。

「月を吐く」
家康の生母、於大の方と正妻築山殿との嫁・姑の確執。
まぁ~~、家康の優柔不断でずるいこと!
気の強い母と嫁に挟まった苦労も他人事と見れば 多少は同情も?
しない! しない!

「お順」
佐久間象山の妻となった勝海舟の妹、順の生涯。
ということは 勝海舟の私生活も描かれているわけですが
なんと驚くまいことか、妻妾同居で7人の子供のうち、4人が女中、愛人の子供で
わが子として妻がその子供たちを育てるという生活。
今なら週刊誌のネタですが あの時代ではよくあることだったようで。

軽いタッチの捕物帳もありますが
私の好みは「楠の実が熟すまで」と 「炎天の雪」。
もし読んでみようと思われるのでしたら 電車や病院の待合室はお勧めしません。
ティッシュのご用意を。
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2016/10/16

塩沢へ

  塩沢 1

土曜日、新潟県の塩沢に45年振り?くらいに行ってきました。
スキーに夢中だったころ、毎週のように行っていましたが 
記憶にあるのは白い眠ったような街で 雪のない季節は今回が初めてでした。
何をしに行ったのかというと・・・・これを見に行ったのです。

ドームのように大きな会場で開かれるキルトショーと違い、
街のあちこちの店や銀行、郵便局などにキルトが展示され
街歩きをしながら キルトを見るというアメリカのローカルなキルトショーのようです。
キルターの聖地?と言われるケンタッキーのパデューカのキルトショーもこの形態です。

塩沢 2

江戸時代、越後の雪深い生活を紹介した「北越雪譜」を書き
ベストセラーになった鈴木牧之(ぼくし)の名を取った一角は
目を見張るような整備の整った街並みです。
どの店も住宅もまだ新しく、雁木通りも古さや傷みが感じられません。
キルトよりそちらに興味がそそられて 店の方に伺うと・・・
かつての三国街道宿場町は道が狭く、通学に危険だということで
街の人たちが18年前から運動を始め、 数年後には通りに面した全員の賛成を得て
電柱を埋設、道路を広げ、歩道を整備し、雁木通りもつくり、
各戸は数メートルも後退し、家や店を共通のイメージに建て替えたのです。
一軒も街を出る家はなかったそうです。
県や市の援助もあったものの、ものすごい団結力、行動力と感心しました。
わが地元では歩道を少し広げるのさえ 遅々として進まず、10年で何十メートル進んだことか!

棒鱈定食

ランチは通りからちょっと入った店で「棒鱈定食」
棒鱈なんて何十年振りでしょうか?
子供の頃、よく水に浸してあったのを思い出し 懐かしく美味しくいただきました。
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2016/10/11

こぎんの世界

こぎん1

暑い、暑いと言っているうちに 急に秋めいてきましたね。
もう少し 徐々に徐々にと季節の変化が楽しめないものでしょうか?
お天道様は「中庸」という言葉はお好きではないのでしょうか。 
風情のかけらもないワタクシメが言っても 効き目はない? 
はいっ! 判っておりますです。

先週、賑々しく銀座でメダリストのパレードがあった日に
銀座を通り越して浅草まで行ってまいりました。
以前にも行ったことがある、浅草寺の脇の美術館? ギャラリー?
今回は「津軽こぎん刺し」です。

こぎん2

若手のアーティストが ご自分の作品やコレクターの貴重な衣類を展示されています。
ちょうど作家さんがいらして 丁寧に説明してくださって
色々と学ぶことが多く、興味も深くなりました。
コレクションは今まで見た中でも とても上質で痛みもなく 見事な針仕事を堪能。
美術館で展示されてもおかしくない品々を写真もOK! 触ってもOK!  と。
あまりの細かさ、見事さに、写メも忘れて 触りまくってまいりました。

今回の展示は10月23日まで お勧めです。
菱刺し展は11月8日から13日まで こちらも楽しみです。


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2016/10/04

佐伯さま~~

本

最近読んだ本です
昨年の秋、右上の本の新聞広告を見た時には 内心快哉を叫びそうになりました。
「私と同じ思いの人がいる~!」
この頃では本は図書館でと思っていましたが この本を買おうと書店に。
パラパラと内容を見ると、、、なんとエッセー集です。
ワタクシ、エッセー集はあまりお好みではありません。
ついでに言わせていただくと、短編集、新聞小説、毎朝15分のTV小説も。
そこで図書館に予約をして半年余り・・・やっと順番が来て ささっと読みました。
内容とタイトルはちょっと??

その下は 以前同じ作家の同じようなテーマの本が面白かったので。
これも予約して数か月後でしたが 待つ時間の長さの割には・・・。

右下、左は同じ作家です。
この春、何気なく読んだこの方の時代小説にはまってしまい
その後、シリーズ物を端から読んで ついにほとんど読み終わりました。
始めのうちは 1,2冊借りてきましたが 次々読んでしまい、その内には 5冊、7冊と纏めて。
1冊読み終わると 「ハイ、次!」と一日2,3冊読んでしまうのです。
途中に 貸し出し中があったりすると 
「早く読んでください」とか「私に先に読ませてください」と言いたいくらい。
待ちきれないので 近所の古書店に行き、その本だけ買って来て
座ったらとたんにページをめくります。
まるで 〇〇中毒の人が売人から買うと すぐ車の中で・・・というのと変わりません。
もちろん、家事、炊事は手抜き、なんでも後回し。
2度読みしたシリーズもあり、累計で250冊強読んだことになります。
とにかく、面白い。
まだシリーズが続いているものもあり、これからは待ち遠しく悩ましい日々になりそうな予感。
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2016/10/01

お上りさん

9月最後の日、暑くもなく、雨も降りそうもないので
モグラの生活から エイっとばかりに九段まで・・・・。
この展示に興味があったのですが このあたりに来るのは何十年振り?
ここでイタリア語を勉強していた娘から 
数年前に九段に移転したことも、新しいビルの外観も知っていましたが
「連れて行って」というのでは まるで ”東京だよ、おっかさん”
マ、判らなければ日本語は通じるし・・・と見当をつけて 「一人お上りさん」をして来ました。

刺繍展

イタリア刺繍というのがどのようなものかも知らずに行ったのですが
さすがにルネッサンスのお国、繊細で上品な色使い、細やかさにほれぼれとしました。
ここで教室もあるということですが 我が家から九段に通うのは大変、
それよりも 目が・・・とても私にはできそうもないと諦めました。
撮影は✖だったので 10月2日までの展示ですが 興味のある方、お勧めです。

ランチは会館の近く、やっぱイタリアンでしょう!
鯖とイワシとケッパーのトマトソースとは どんなものかと試してみました。
フ~~ム、考えたこともありませんでしたが なかなか美味しゅうございました。



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